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過去のお知らせ

2014年12月 8日

生物教育サポート事業報告No.20

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2014年11月30日,宮城県仙台市のせんだいメディアテークで開催された「環境フォーラムせんだい2014」に出展した東北大学環境サークルRNECSの展示で,宮城県仙台二華高校所属の生物教育サポーター佐々木洋氏が提供したミドリムシが使われました.

「環境フォーラムせんだい」は,環境活動団体(学生含む)・企業・市民団体・行政などが連携して企画・運営を行っている市民の方を対象にしたイベントで,環境問題について分かりやすく,楽しく体験し,学ぶことができます.FEEL Sendai(杜の都の市民環境教育・学習推進会議)が主催しています.今年度は「あした話したい!環境マメ知識」をテーマに24の団体がブース展示を行いました.環境サークルRNECSは「すごいぞ!ミドリムシ」と題して,最近食糧としても持続可能なエネルギーとしても注目されている「ミドリムシ」にスポットを当てたブース展示,紹介を行いました.

 

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展示では,普段はなかなか見ることのできない生きたミドリムシを,宮城県環境情報センター提供の顕微鏡で,来場者の方に実際に見てもらいました.来場者の中には,ミドリムシの入ったフラスコの色を見たり,においを嗅いでみたりする方もいました.「最近スーパーやコンビニエンスストアで見るようになったユーグレナ入りの商品には,この粉末が加えられているのか」「ムシかと思ったが,ムシでは無かった」と,ミドリムシの印象が変わったという方が多く見受けられました.

植物と動物の両方の性質を持つ不思議な生き物ミドリムシは,機能性食品や浄化設備,燃料,プラスチック素材などに応用できるさまざまな能力を持っています.

 

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環境サークルRNECSは,私たちの身の周りに住む小さな生き物の中には,ミドリムシのように意外なほど大きな力を秘めているものもおり,彼らが環境問題や食糧問題を解決することも十分期待できるので,ミドリムシの能力を紹介することで多くの人が身近な生き物に目を向け,環境問題にも関心を持つきっかけとなることを願っているそうです.