第一回 「生き物のつぶやきコンテスト」募集要項
—2019年7月20日より受付開始—
生物科学学会連合(生科連)では、生物多様性の大切さを理解し、維持する精神の育成を目指し「生きものの“つぶやき”コンテス ト」を始めました。高校生の皆さんの若い感性で、自然の生きものの気持ちを想像し、その“つぶやき”を教えてください。
<募集要項>
- 募集期間:
- 2019年7月20日〜10月31日
- 応募資格:
- 生物や環境問題に興味のある高校生
- 応募条件:
- 応募作品は、応募者本人が撮影し執筆した未発表のオリジナル作品に限ります。お一人2作品まで。他のコンテストとの二重投稿はご遠慮ください。
応募作品は生科連のWeb サイトなどで広報活動等に使用する場合があります。ご了解の上、応募ください。下の注意参照。 - 選考・表彰:
- 2019年11月下旬に生科連「地球生物ブロジェクト」委員会にて優秀賞を選出し、受賞者に直接連絡いたします。優秀賞には、記念品、副賞(5000 円ギフトカード)を贈呈します。また、応募作品は生科連のWeb サイト上で発表を予定しています。
- 提出していただくもの:
- 写真、「つぶやき」、エッセイ(短い作文)、応募者情報をメールでお送りください。(下の作品例参照)
- 1. 生きものの写真(生きものの情報、撮影場所、日時)
- 自然の中で生きている生きものの写真。スマホや携帯で撮ったもので構いません。その生きものについても調べて教えてください(生きものの情報例:セイヨウタンポポ、外来生物。ヨーロッパ原産、世界中に分布、など)。撮影場所、日時も書いてください。1年以内に撮影した写真に限ります。
- 2. 「つぶやき」
- 1.で撮った生きものの「つぶやき」。長さは1文程度。人に対すること、環境に対すること、ひとりごと、などなど。想像力をフル回転させてお願いします。
- 3. エッセイ(短い作文、200〜400字程度まで)
- その「つぶやき」を聞いたあなたの返答はなんですか?なぜ、その「つぶやき」を想像しましたか?人がいろんな生きものと共存するにはどうすればいいのでしょう? などなど。生きものとの“心の対話”で感じたことを短い作文にして教えてください。
- 4. 応募者の情報
-
- (1) 応募者の氏名(ふりがな)・学校名・学年
- (2) 自宅住所、郵便番号、電話番号、メールアドレス
- (3) 所属している部活名(例: 生物部、バレーボール部、特になし、など)
- (4) 将来の夢(昆虫の研究者など)
応募作品に関しては、第三者の権利を侵害することのないように注意してください(無許可で個人の所有物の撮影など)。第三者の権利の侵害が認められた場合、応募者本人がその責任を負うこととし、生科連は一切責任を負いません。応募については保護者の同意を得てください。
<作品例1>
- 生きものの“つぶやき”:
- 「ちょっと、踏まないでよね、生きてるわよ!」
-
エッセイ: - 「えっ!生きものだったの!きれー、触ってもいい?」
冬の海岸を歩いていたら、見たこともないきれいな生きものに出会いました。最初は生きものかどうかもわかりませんでした。木の枝でそっと触ったらクラゲのようにプニュプニュしていて真ん中にはオレンジ色の内臓のようなものが見えました。地球には自分の全く知らない不思議な生物がいるなあと、自然のすごさに改めて驚かされました。この不思議な世界を大切にしたいと思いました。じっくり観察した後、海に戻してあげました。生きものと共存するためには、地球にはどういう生物がいるのか、知ることから始めないといけないと思いました。(273字)
写真の生き物の紹介:- クダクラゲの一種(たぶん)。深海に住む。食べ物はプランクトン。多数の個体が繋がった群体を作る。
撮影場所・日時:- 静岡県沼津市XX 崎・2019年2月24日
応募者の自己紹介- (1) 海山 歩(うみやま あゆみ)静岡県立富士山高校1年
- (2) 〒411-XXXX 静岡県立三島市XXX 町1−1—1
tel 055-XXX-XXXX メールアドレスXXX@XXXXX
<作品例2>
- 生きものの“つぶやき”:
- 「僕の方が太陽に近いよ!」
-
エッセイ: - 夏の暑い日に畑の横のヒマワリがたくさん生えている場所を見たら、一本だけ背が高いヒマワリがありました。ヒマワリは太陽の方向に一斉に向いていて、おもしろいです。どうやって太陽の方向に向くのか、背の高さはどうやって決まるのか、まだまだ知らないことがあります。生物を勉強して、植物の生きる仕組みをもっともっと知りたいです。(273字)
写真の生き物の紹介:- ヒマワリ
撮影場所・日時:- 熊本県八代郡XX 町XXX 畑・2019年7月24日
応募者の自己紹介- (1) 植物 好夫(しょくぶつ すきお)熊本県立竜北高校1年
- (2) 〒411-XXXX 熊本県立八代郡XX 町1−1—1
tel 055-XXX-XXXX メールアドレスXXX@XXXXX
<作品例3>
- 生きものの“つぶやき”:
- 「Don't Disturb us!(起こさないでください!)」
-
エッセイ: - 「嘘でしょう。こんなところに家があるとは、知りませんでした」
水の枯れた池の石をどけたら、ザリガニ3尾(一番右と左の2つ)とカニ一匹(右から2番目)が冬眠してました。こんなところで穴を掘って冬眠しているとは、びっくりです。ちゃんと間隔も空いていて、中もきれいで、自分のサイズにあった穴に入っていました。エビやカニがこんな賢いとは思いませんでした。彼らを見る目が変わりました(かわいい)。私たちの知らないところで、生きものはしっかりと生きているんですね。生きものと共存するためには、彼らの生きかたをしっかり勉強する必要があると思いました。起こしてごめん。(267字)
写真の生き物の紹介:- ザリガニ:アメリカザリガニかも。アメリカザリガニは外来種で食用のウシガエルの餌として持ち込まれた。日本中に分布。雑食性、食べもので体色が変わる。サワガニ:日本固有種。北海道以外に分布。一生淡水で過ごす。雑食性で10 年くらい生きる。
撮影場所・日時:- 東京都 XXX 市XXX1-2-3 XXX 池付近 2019年2月4日撮影
応募者の自己紹介- (1) 池中 大好(いけなか だいすき)東京都立XX 高校2年
- (2) 〒XXX-XXXX 東京都XX 市XXX 町1−2—3
tel 090-XXX-XXXX メールアドレスXXX@XXXXX
<作品例4>
- 生きものの“つぶやき”:
- 「まだ帰らないのかな。どこまで溜めたら帰るつもり?」
-
エッセイ: - 菜の花畑の真ん中は甘い匂いが濃くて匂いの中を泳ぐよう。かすかな羽音が聞こえてきた。かすかだけれどはっきりと聞きとれる羽音のさきを追いかけていくと黄色と黒の縞々のミツバチのお尻がみつかった。花から花へと蜜集めに夢中で忙しそう。時々ホバリングする時に見える、後脚の裏に引っかけた花粉だんごは、ぴかぴか光ってもう持ちきれないくらい大きく膨らんでいるのに、まだ帰らないのかな。どこまで溜めたら帰るつもり?(198字)
写真の生き物の紹介:- 菜の花: アブラナ科の植物。食用。晩春の季語。ミツバチ:蜂蜜に加え、作物の受粉もやってくれる。女王を中心とした真社会性昆虫。
撮影場所・日時:- 兵庫県 神戸市XXX 区XXX1-2-3 XX 公園・2019年4月3日撮影
応募者の自己紹介- (1) 野花 愛子(のばな あいこ)兵庫県立XX 高校1年
- (2) 〒XXX-XXXX 兵庫県 神戸市XXX1−1—1
tel 03-XXX-XXXX メールアドレスXXX@XXXXX
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