2012年6月16日「日本の主要な樹林型を植物園で見る」をテーマに,京都府の高校教員など20名を対象に実施されたサポート事業の報告です。
1950年に設立された大阪市立大学理学部附属植物園には,日本各地を代表する樹林が造成されています。はじめに,講義室で各樹林を構成する樹種について講義がありました。各学校によく植栽されている樹種にも触れて話があり,参加者が各樹林の特徴的な樹種を説明するのに役立つものでした。また,高等学校「生物基礎」の精神をどのように生かせばよいかについても具体的なアドバイスがありました。
照葉樹林(タブ型・シイ型・海岸型・低地カシ型・高地カシ型),落葉樹林(暖帯型・温帯南部型・温帯北部型)の中で,それぞれの特徴や林床の特徴,落葉樹林の季節による変化などについて,現地で説明を受けました。
梅雨の最中,当日はあいにくの雨となりましたが,マムシに出遭ったり,晴天の日とは違う樹肌の色や樹々の匂いがしたりして,天気のよい日とはまた違った観察ができたことに,参加者一同満足気でした。
タブ型照葉樹林の中で説明を受ける参加者
暖帯型落葉樹林の説明を受ける参加者