
開催趣旨
DNA(デオキシリボ核酸)は地球上のあらゆる生物の設計図である。DNAはチミン(T)、シトシン(C)、グアニン(G)、アデニン(A)という四つの塩基が連なる二重らせん構造をしており、この四つの塩基の組み合わせが遺伝情報を構成している。生き物を研究するうえでDNAは情報の宝庫である。そのため、動物学、植物学、水産学、人類学、医学といった学術研究のほかに、犯罪捜査、食品偽造の解明など、DNAの研究は私たちの日常生活の中に深く入り込んできている。
このシンポジウムでは、DNA研究を行っている先生方にご自身の研究を紹介してもらい、DNA研究がどのようなものなのかを中高生に理解してもらう。さらに、先生方に中高から今に至るまでの、いかにして研究する人生を選択し進むようになったかを話してもらい、中高生が大学進学などの進路を考えるうえで参考となる、実際の経験に根差した情報を提供する。
さらに、講演された先生方と中高生との交流の場としてブレイクアウトルームを開設し、質問を受け付け、進路相談などにも応じる。
本シンポジウムは、参加した中高生にDNA研究を通して理系分野への興味と関心を抱かせ、大学で理学、農学、医学といった理系の学部、学科への進学を促すことを目的とする。
ポスターはこちら
コンビーナー
- 猿渡敏郎(東京大学 大気海洋研究所・成蹊学園サステナビリティ教育研究センター)
- 高橋遥一郎(筑波大学 医学医療系 法医学)
- 門田有希(岡山大学 学術研究院環境生命科学学域(農))
- 北 夕紀(東海大学 生物学部 海洋生物科学科)
- 西 健喜(筑波大学 医学医療系 法医学)
- 眞鍋 翔(関西医科大学 法医学講座)
主催
日本DNA多型学会
後援
日本自然史学会連合
協力
朝日学生新聞社
開催日時
2025年8月1日(金)、13:00~17:10(予定)
開催形式
プログラム
(午後、半日開催。一演題質疑込み30分程度、合計4時間程度を予定)
13:00~ | 開会の挨拶 猿渡敏郎(東京大学大気海洋研究所) |
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13:10~ | 最強のパインアップルへの品種改良!DNAで探し出せ! 奈島賢児(日本大学生物資源科学部) |
13:50~ | DNA解析から見る深海性魚類の多様性 手良村知功先生(東海大学生物学部) |
14:30~ | DNAで観る野生動物の世界~野生動物の生態の謎をDNAから説き明かそう~ 西堀正英先生(広島大学生物生産学部) |
15:10~ | 三浦按針(ウィリアム アダムズ)と伝えられるお墓から見つかった骨を調べてみた! 水野文月先生(東邦大学 医学部) |
15:50~ | DNA鑑定ってなに?その歴史と現在、そして未来 西 健喜先生(筑波大学・医学部) |
16:30~ | ブレイクアウトルームで先生方と交流 奈島先生と最強野菜果物について考えてみる部屋 寺村先生と、深海魚とDNA解析について話す部屋 西堀先生と共にDNAで観る野生動物の部屋 水野先生の、按針の人骨ミステリーの部屋 西先生と法医学とDNA鑑定を気軽に話す部屋 北先生とイルカ・クジラについて話す部屋 |
17:00~ | 閉会のあいさつ 猿渡敏郎 |
参加方法
事前参加申し込み制。下記サイトからお申込み下さい。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSci84JL6iOYwy78ypRUwBySzpTnvZ9Kwfu1eAQWM46PaEvXMQ/viewform