2015年10月20日,愛知県理科教育研究会生物研究委員会で開催された研修会で,講師としてサポーターの中道貞子氏(生物教育研究所)が委嘱されました。名古屋において10月31日に開催される「次期学習指導要領への提言に向けたシンポジウム」(日本生物教育会主催)についての事前学習を内容とした研修会で,県内の高等学校教員25名の参加がありました。
現行学習指導要領に基づく学習が始まって4年目の今,なぜ次期学習指導要領に向けてのシンポジウムが必要かという話から講演は始まりました。その後,2015年8月20日に中教審教育課程企画特別部会から出された「論点整理」について,以下の内容を中心に紹介がありました。
*2030年の社会と子どもたちの未来
*新しい学習指導要領等が目指す姿
*学習評価のあり方について
*各教科等の今後の方向性(高等学校)
研修会では,講師の話を受けて,グループごとに話し合いが行われました。その後,各グループ代表から話し合った内容についての報告があり,講師からは,発表内容についてのコメントが述べられて会が終了しました。
主催者からは「次期学習指導要領に向けたシンポジウムを開くにあたり,内容への理解が深まった」という評価が得られました。また参加者からは「論点整理の中から高校生物に関わる重要な点の説明を受け不安が和らいだ」「私たち一人一人がこれからの生物教育に積極的に関わらなければならないという自覚を促すものでした」「一方的に話を聴くだけでなく,自分たち自身で考える機会となった」などの感想が寄せられました。