2015年7月20日,日本生物教育学会九州支部主催による「生物学習における分子生物実験に関する研修会」が実施され,講師としてサポーターの山内宗治氏(広島県立教育センター指導主事)が委嘱されました。「生物教育におけるPCR法を利用した遺伝子判定実験-遺伝子組換え『青いカーネーション』を実験材料として-」をテーマに,福岡県福岡市のN中学・高等学校理科室で実施され,高等学校教員及び実験助手等31名の参加がありました。
午前中は教材開発の動機,教材の目的,実際の授業展開についての講義があり,その後,午前から午後にかけて青花のカーネーション,パンジー,ペチュニア等を用いたPCR法によるDNA分析の実験を行い,分子生物の実験手法について研修しました。
主催者からは,「山内氏が開発した分子生物に関する実験教材であり,実践における生徒の反応などが聞かれたいへん参考になった。広島からPCRの装置や生物材料などを持参していただくなど,研修の充実にご尽力いただき,深く感謝申し上げたい」という評価が得られました。また参加者からは,「通常は学校現場で実施しにくい分子生物に関する実験であり,PCRや電気泳動等の操作に馴染みのない参加者も多く,たいへん貴重な体験になった」という感想が寄せられました。学校現場で役立つ情報の提示もあり,研修に対する満足度は高かったものと評価されます。
講師の山内宗治氏(生物教育サポーター)