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過去のお知らせ

2012年11月 1日

生物教育サポート事業報告no.8

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2012年10月18~19日,「理科教育における生命理解と生命観育成 ー『プランクトン』の観察を通してー」をテーマに,神奈川県の大学で,初等教育教員等を志望する学生に対して実施された生物教育サポート事業の報告です。講師として,生物教育サポーターの岩間淳子氏(川崎市立看護短期大学)が委嘱されました。

岩間氏は,「生物教育においては,直接生物に接して『命』を実感させ,生命科学に関する科学的知識を身につけると共に,生命観を育成していくことが重要である」と考えておられます。

授業では,学生は,各自が採取した池や湖の水,及び講師が採取し準備したプランクトンを,顕微鏡で観察しながらスケッチし,見つけた生物の名前やその特徴を調べました。また,講師から,ミジンコの単為生殖や休眠卵などの説明もありました。

学生はこの授業を通し,一滴の水の中にも小さな生物が生活していること,ミジンコなどの動物性プランクトンは植物性プランクトンを食べて生きていることなどを実感しました。生物の構造と機能,生物の多様性と共通性,及び生命についても学ぶよい機会となりました。

学生は熱心に授業に取り組み,観察記録の記述からは,「ミジンコは背中の方に心臓があった。小さな体でも心臓やその他の器官が動いていたので感動した」「ミジンコの心臓が速くて,こんなに小さくても一生懸命生きているんだなと思いました」「体のつくりも複雑ですごいなと思った。小さな生物も生きているんだと実感しました」「実際に生徒に見せることでより興味を引くのだと分かりました」などの感想が得られました。

 

事業報告8写真1.jpg

 

プランクトンの観察方法の説明

 

事業報告8写真2.jpgプランクトンの観察