一般社団法人 日本生物教育学会|The Society of Biological Sciences Education of Japan [SBSEJ]

文字のサイズ:小さく大きく標準

トップページ > お知らせ一覧 > 生物教育サポート事業報告No.34

お知らせ

2017年3月 1日

生物教育サポート事業報告No.34

カテゴリ:

2016年9月6日,世田谷区烏山総合支所地域振興課主催の「世田谷区烏山生涯学習セミナー」が実施され,講師としてサポーターの北野日出男氏(東京学芸大学名誉教授)が委嘱されました.55歳以上の一般社会人を対象にした講座で,烏山区民センター(東京都世田谷区)で開催されました.「昆虫と環境教育 里山の自然の中で学んだこと」をテーマにした講座に,30名が参加しました.

 

講師が東京大空襲(1945年3月10日)による被災後,縁故疎開先(埼玉県入間郡飯能町字芦苅場,当時)で過ごした日々(1945年‐1951年)は,飢えとの戦いで,里山は食糧調達の場であり,カミキリムシの幼虫やヒキガエルは重要なタンパク源であったという話は,身の引き締まる思いでした.また,環境に関しては,飼育中のアオムシに八百屋で購入したカイワレを与えたところ,残留農薬の影響でほとんど死んでしまったこと(1965年代),また,このことが講師を環境教育への道に歩ませたという話も,昆虫を通して環境の在り方を考える上で重要な内容でした.

 

主催者からは,「スライドの画像が鮮明で,よりわかりやすい内容になり,とてもありがたく思った」との評価が得られました.受講者からは,「講師の話はわかりやすくとても興味深かった.虫の話をする講師の少年のような笑顔と目が印象的だった.講師の人柄がにじみ出る楽しい講義だった.ご自身の人生におけるいろいろな困難も,すベてチヤンスと感謝し研究者の道を開いてこられた講師の人生に学ぶものが多かった.自身に引き当てて講師を見ると自分はまだまだ頑張れるとエールをもらった気分になった」などの感想が寄せられました.

 

image1.png

「昆虫と環境教育」の講義を聞く受講者